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たにしろぐ

日記というより備忘録です。

オーレ!読書感想文!

こないだバイト先の同僚の娘さんが読書感想文に悩んでいる、ということで、ちょっとだけ読書感想文について考えたことがある。

なにを書いたらいいかわからない、賞はいらないからとりあえず終わらせたい!という中学生が書くべき読書感想文はなにか。

個人的には答えが出ていて、まず映画原作の小説を買ってくる。んで、映画と小説の違いを考察する、というものだ。映画と小説の違いは誰にでもわかりやすいし、なにより映画原作の小説は取っつきやすい。

そして、その違いの考察は普通に読書感想文の話題としては充分だと思っている。大学生になってもやる人はやるでしょう?さらにメリットを言うとどんなに下手くそに書いても、違いを述べるわけだから読んでこないと書けないので、読んできました!アピールはできる。まぁ賞レースには加われないけれど、そんなん狙っている人は相当少ないと思うので、とりあえず終わらせたいひとは是非是非。

 

じゃあ俺はどうしてた?と自分の読書感想文歴を紐解くと、3冊の本が出てくる。(それしか思い出せなかった。)

まずは中学生の時に書いた司馬遼太郎の2冊である。

翔ぶが如く

萩の乱やら神風連の乱から、西南戦争、最後は大久保利通上智大学周辺で殺されるまでの明治維新直後、征韓論渦巻く明治日本を描いた小説。読書感想文とか抜きにして面白いよ。

『殉死』

乃木希典という旅順要塞を攻めた忠君愛国おじさんのお話。本そのものはめちゃくちゃ薄いけど内容が超難しい。なんでこれで読書感想文を書こうとしたのか正直謎。思いっきり左な先生だったら総括(業界用語)されていたはず。

 

司馬遼太郎で書いてくる中学生に可愛げがないのはさておいて、中学生の頃は読書感想文について、意味のない話をダラダラと続けたら課題が終わっているから結構好きだった。『翔ぶが如く』なんかは革命に必要な人材のタイプを述べるのに全文章の半分くらいを使った。激しく無意味だと思うが先生には褒められた。

一方でそれに気づく前の小学生の頃は読書感想文が嫌いだった。読書好きだったが「感想…?うーん、面白い!」そんな感じだった。なんだ、可愛げがあるじゃないか。そんな私を苦しめた読書感想文だが、その題材にした本で今でも覚えている名著がある。

 

きくちただお『オーレ!ぼくらのジェーリーグ』である。

 

今調べたら1994年版らしい。Jリーグの開始年が93年だからまぁその波に乗った形である。ジーコとかリネカーとか来た時代か?その前かな?産まれてないしわかんないや。

オーレ!というJリーグ初期にありがちな謎のスペイン語表記(ポル語かも)、そしてジェーリーグという商標に触れるのを恐れたか?というタイトル。ジェーリーガーとかもはや死語。うーむ、時代を感じる。

確か、もう10年くらい前の話なのでうろ覚えだが、車椅子の男の子がジェーリーグに憧れてて…という身体障がい者を扱った昔の話によくあるプロットだったはずで、あらすじを書かなくても読者諸賢に於いてはわかるだろうと思う。ただ、最後の盛り上がりのシーンだけは強く覚えていて、車椅子の男の子がサッカースタジアムに行き、Jリーグの観戦をしようとする。なんやかんやあって色々と障害にぶち当たるが、最後は盛り上がった観客が車椅子の男の子を担ぎ上げて、客席まで大玉送りよろしく輸送する…というもの(うろ覚え)。

なかなかぶっ飛んでいたと思う。昨今の身体障がい者ドラマ論争を吹っ飛ばすようでもはや心強い。

残念ながら、当時の私がどんな感想文を書いたか忘れたが、日本を飛び出してインテルACミランドルトムントアーセナルに日本人が在籍してる時代ってやっぱりすげぇな…と日本サッカー界の成長に驚くのであった。